オットセイの経営日誌

データサイエンス系ベンチャーを経営してます。経営のこと、趣味のことつぶやきます。

テレワーク時に自宅ですぐできるWiFi環境改善

直前まで昨日のAtCoder ABCの記事を書こうと思っていましたが、たまにはコードやデータが出てくる記事は一休みし、ライフハック的記事を投下してみます。

ZoomやGoogle MeetなどWeb会議が日常になる中で、ネットゲーマー以外はさほど気にしたことのなかった自宅のWiFi環境を改善する必要に迫られている人、多数いるのではないかと思います。

私は正直、自宅のWiFi環境を改善しなくとも不具合を感じるシーンはあまりなかったのですが、現状の自宅の通信環境が世の中的に見て良いのか悪いのか、いずれだったとしても手軽に改善できる手段はあるのか、調べた方が良いと思い、軽く動いてみました。

信号強度の話

私は光回線のワイヤレスでネットワークに接続していますが、ワイヤレスの信号強度を確認する手段が以下にまとめられています。

internet.watch.impress.co.jp

私はMacBook Pro (OS: Catalina v10.15.4)を利用しているので、以下手順で信号強度を調べることができます。

1. Spotlight(右上の虫眼鏡ボタン)をクリックして、「ワイヤレス診断」と入力
2. 起動したら[Command]+[Option]+[4]キーを押す

すると、SSIDごとに受信信号強度が表示されます。以下のような感じです。

f:id:mhiro216:20200503123812p:plain

テーブル中の「RSSI」が受信信号強度にあたります。

ちなみにSSIDですが、私の場合「pr500m-xxx-1」「pr500m-xxx-2」「pr500m-xxx-3」と連番が振られた3つのIDが与えられています。
本来SSIDはセキュリティレベルを変えて通信環境を作る場合に使われる(セキュリティレベルを高くすべき仕事用PCにはそのように設定したxxx-1を使い、セキュリティレベルが高い必要がないゲーム用にはxxx-3を使う、など)もののようですが、多くの家庭ではそのように使い分けていることはなく、なんとなく「xxx-1」を使っています、というのがほとんどではないかと思います。私もそうでした。

本記事の主旨的にはSSID自体はそこまで重要ではないのですが、後でもう一度出てきます。
ひとまず、信号強度の話に戻ります。

強度の見方ですが、以下にまとめられています。

blog.skeg.jp

引用すると、

-30 〜 -61dBm 非常に良い
-63 〜 -73dBm 良い
-75 〜 -85dBm 普通
-87 〜 -97dBm 悪い

となります。
私の場合、作業部屋では大体-50dBmでした。これがWiFiルーターに近い場所に移動すると-30dBmになりました。
WiFiルーターと通信しようとしているデバイスの位置関係が、かなり大きく通信環境に影響を与えることがわかります。

私の場合、作業部屋でも「非常に良い」にカテゴライズされる程度の環境の悪化で済んでいたので問題ありませんでしたが、診断の結果数値が悪かった場合は、先ほどの記事の引用ですが以下手段を試すことが推奨されています。

  • Wi-Fiルータの場所を移動する
  • 中継器で自宅の電波を増幅する
  • 反射板で電波を意図的に反射させる
  • 古いWi-Fiルータなら買い替えも検討する

繰り返しになりますが、WiFiルーターの場所はかなり大きく影響することが我が家でも実証されました。

実際の通信速度の話

信号強度が改善できたのでOK!と言いたいところですが、もう1点手軽に診断・改善できるポイントがあります。
それは周波数帯の変更です。

比較的新世代のルーターを使っている方は、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯を使えるようになっているのではないかと思います。
私の場合も、以下の赤枠のように、3つのSSIDのうち1つは5GHzの周波数帯のものでした。

f:id:mhiro216:20200503160100p:plain

この周波数帯、簡単に言えば道路のようなもので、いくら道が太くても(=信号強度が強くても)みんなが使っていればなかなか進まない(=通信が体感で遅い)し、みんなが使っていなければ信号強度以上に早く感じる、というものになります。

細かく言えば、以下記事にあるようなメリデメがあります。

qa.elecom.co.jp

そして、おそらく多くの家庭では(私の家も含めて)特に気にせず2.4GHzを使っていることが多いのではないかと思いますが、この周波数帯はいろいろなデバイスで使われることが多いため、「混雑」していて思ったほど通信が早くないことがあります。

そこで、5GHz帯のSSIDに変更することをオススメします。
実際、ブラウザの通信速度を計測する以下のサイトを利用して測ったところ、

fast.com

2.4GHz : 30~50Mbps

5GHz: 150~200Mbps

と、大きな改善が見られました!

効果を実感するのはこれからですが、数値上は効果は明らか、と思います。

おわりに

以上のプロセス、私のMacBook環境ではものの5分程度で診断・改善が完了します。

私含む面倒くさがりなあなたも、少し重い腰を上げるだけで素敵なWeb会議ライフ?が送れるかもしれませんので、お試しあれ。